Day1

いよいよ出発…ドキドキ？ワクワク？オドオド？

10：40
関西国際空港に集合した遠征メンバー…空元気な選手、いつもと違って無口な選手、どっしりいつも通りの選手…それぞれがドキドキとワクワク、そしてオドオドの混じったなんとも言えない表情が印象的でした。

飛行機に預ける荷物と手荷物を分けチェックインを済ませ、空港内の別室で出発直前説明会…今回の遠征は、RESC U-15から11名、RESC U-12から13名、FC Rio（U-15）から3名、そして徳島のYAMAKAWA FC（U-13）から3名、そしてRESCのコーチ4名と吹田市サッカー連盟会 長の桜木先生、YAMAKAWA FCの住友監督の合計37名の大所帯での遠征…どんなハチャメチャ珍道中になるのか？さぁ！！スタート！！！

Day2

ビロングのクラブハウスでまったり

長いフライトの疲れを癒す為に、ボンダイビーチでゆっくりするはずが…みんな海に飛び込みおおはしゃぎの時間になってしまいました。（笑）バスの中では少し疲れた顔を見せていましたが、ビロングのクラブハウス、そして広大な天然芝のグランドを観て大興奮!! こうなればやる事は一つ！…そう、サッカーです。

みんなでチーム分かれてサッカーをしていると、そこにホストファミリーや、ビロングのクラブに所属する選手達がフラッと遊びに…とりあえず一緒にサッカーしちゃえ～とみんなでサッカーしているうちに、自然と仲良くなっているんですね。やっぱりサッカーって素晴らしい。コーチ達はそんな様子を芝生に座ってまったりと観ていました。結局まったりしているのはコーチだけ…（笑）

ホストファミリーとのご対面！…一瞬にして緊張感が漂いました。（笑）

ビロングはキッズ年代からトップチーム（大人のチーム）までたくさんの人がサッカーを楽しんでいます。たくさんの年代の家庭が受け入れてくれました。とても優しい人達で、本当に自分の子どものように接してくれます。でも、やっぱり選手達にとっては言葉の壁は大きく、緊張の色は隠せません。（笑）遠征が終わるまでの間、どんな心の変化があるのか…楽しみです。

2004年に日本に遠征で来た選手達とも会えました。みんな大人になってしっかり働いていました…当り前か。（笑）でも、みんな今でもちょこちょこと顔を出しては、なんでもない話をして帰っていくのです。ホストファミリーの皆さま本当にありがとうございました。

Day3

サッカーの力はやっぱり凄い…ボールがあればすぐに友達になれる。

まぶしいくらいの太陽に、澄み切った青い空…最高のサッカー日和。この日は午前中にビロングの選手達とごちゃまぜで、ゲーム大会を行いました。集合するとビロングのコーチから、英語でチーム分けやルールの説明…日本の選手達はま～ったく理解できていない感じでしたが、なんとかチームに分かれる事ができました。少し緊張していた選手達も、ゲームが始まれば大きな相手にもファイトしていました。

点を取ったら熱いハグが…ビロングの大きなアクションに少し戸惑い気味の日本の選手達…そんな中、みんなが身体の大きな相手に吹っ飛ばされながら、色々な工夫をしていく姿が印象的でした。日本の選手のテクニックにビロングのコーチも大絶賛でした。

中学生もガチンコ対決…はたして中学生の英語は通じるのか？

中学生もチームに分かれてガチンコ対決…中学生は小学生に比べてオフザピッチは照れがあって少し距離をとっているイメージがありましたが、サッカーの中では自分の考えや、気持ちをチームメイトに伝えていました。試合をこなすうちに、日本の選手達もだんだんオーバーリアクションに（笑）コーチが話しかけても『オッケー! ノープロブレム！』と英語で答える選手も…（笑）

クラブハウスの前でオージービーフやソーセージがジュージューと美味しそうな音が…ビロングのスタッフの方々がBBQ の用意をしてくれました。パンにオニオンをはさんでお肉と一緒にガブリッ!! 最高に美味しいビロングサンドにみんな大満足。午後からはホストファミリーでフリータイム。各家庭で色々な所にお出かけしました。

Day4

Gala Day!!～ミニワールドカップ～

快晴の中、U-12、U-15 各カテゴリーで終日ミニワールドカップを行いました！チーム毎に国の名前を決め、決勝の舞台を目指してリーグ戦を戦います。言葉は全然解りません！（笑）片言の英語や、身振り手振りで必死にコミュニケーションを取り勝利を目指しました。最初はギクシャクしていたチームも試合が進むにつれて、チームらしくなっていきます。やっぱりサッカーの力って凄い！！って思える時間でした。

そんな中、ビロングの選手と口論する選手も！…コーチ達は敢えて見て見ぬふり（笑）何語で話していたんでしょうか？（笑）言葉が通じない事…でも思った以上に気持ちは伝わるもんやな～。でも英語が話せたらもっと面白いよな～と色々な事を感じた事と思います。

何もかもが素晴らしい…やっぱりサッカーってすごい!!

悪戦苦闘しているチームもたくさんありましたが、しかし、優勝したチームはなんと口論をしていたチーム！それぞれの思いがちゃんと伝わったのかは解りません…ただ、言葉が通じなくても勝利する為にチーム全員が本気になれたチームが強く感じました。チームの為に殻を破って自分の意見を伝える事、言葉が通用しなくても気持ちを伝えようと一生懸命になった事…本当に素晴らしい行動だったと思います。

ゴールが決まるとチーム全員で輪になり抱き合い喜んでいました。このピッチで観る事のできた光景は何もかもが素晴らしく、みんながサッカーの持つ力の凄さを改めて感じる事のできる時間でした。選手達は、それぞれどんな事を感じたのでしょうか？

Day5

Gala Day!!～ミニワールドカップ～

この日の午前中は、Birrong Public School（小学校）へ行って来ました! ビロングのクラブハウスから学校まで歩いて移動…小学生は一緒に折り紙を折ったり、日本語で手紙を書いたり…日本の文化を学んでいる授業へ参加。選手達は得意気に日本語を教えていました。( 笑)

中学生はサンドイッチを一緒に作りました。サンドイッチの中にAUS ではポピュラーなベジマイト（凄い独特な味がします）という食材を挟みました。味を知らず大量にサンドイッチに挟んだ選手はなんともいえない表情になる子もいれば、涙目になる選手も…（笑）

日本とは少し違った雰囲気の小学校に戸惑いもあり、日本語が通じない事もあり、オーストラリアの子ども達はグイグイ話しかけてくる事もあり…中々元気の出ない選手達でしたが、普段の同年代の子ども達の様子を体験する事が出来てとても良い時間になりました。

授業後はサッカー＆リラックス♪

緊張しっぱなしの小学校訪問が終わり、ホッとしたのもつかの間…次はサッカーです。でもでも、サッカークラブに入っていない子ども達もたくさん参加していたので、サッカーだけで観れば日本の選手達の圧勝…ゴールラッシュでしたが、ゴールを奪われても奪われても、すれる事なく、元気に一生懸命ボールを追いかけるAUSの子も達の純粋な心にちょっと感動しました。小学生と対戦した女の子チームは、『リベンジしたい！』と再戦を要求…（笑）気持ちのいい天候の中、楽しい楽しい時間を過ごす事ができました。

試合が終わった後はクラブハウス前でリラックス♪♪慣れてきたみんなはもう止まりません！（笑）ビロングの子ども達とどんどん仲良くなっていきます。

Day6

みんなで電車に乗っておでかけ♪

ビロングとの親善試合から一夜明け、昨日の試合の疲れを癒すため一同オリンピックプール目指して電車に乗り込みます。2 階建ての重厚感溢れる車両に選手たちは大興奮。「トランスフォーマーみたいやな！」「ほんまやな！」「ロボットに変身したらもっとはよ着くんちゃん？」中学生の何気ない会話にコーチも思わずニヤけてしまいました。

なんとこの日はスペシャルゲスト参戦!! ビロングのジョシュア、ライアン、ティガンの3 名が学校を休んで選手のみんなと1 日を共にしました。「学校はちゃんと行ってよ…( 笑)」と心の中で思っていたスタッフですが、異国の地から来た友達との時間は学校よりも大切かもしれないですね♪

オリンピックシティのプールでおおはしゃぎ！！

プールに到着すると、シドニーオリンピックの際に実際に使用していた会場で数々の水泳選手の手形が…みなさんお馴染みのイアンソープの手はとてつもなく大きかったです( 笑) 流れるプールにスライダー、選手たちにとっては遊びの宝庫!! ひたすら二時間遊び続けて疲れを癒すどころか、逆に疲労困憊の表情でした。

お決まりの10ドルランチを楽しみ、プール前の公園で少し休憩し、帰路につきました。ちなみに公園では休憩と思いきや、ぐるぐる回る遊具で面白おかしく遊び、帰る頃にはほとんどの選手が「目回って気持ち悪い！」と冴えない表情だったことはここだけの話。( 笑) 本当にどこでも遊ぶことが大好きなやんちゃ盛りですね！…矢田コーチもかなり回されて、気分が悪いと嘆いていましたよ( 泣)

Day7

みんなで電車に乗っておでかけ♪パート2

今日は有名なマンリービーチへレッツゴ～ !! 朝から選手達もノリノリで集合しました。昨日と同じように電車に揺られてシドニー市内へGO!! 前日に電車に乗っている余裕？もあり、慣れたように１階、２階に別れて車内で大はしゃぎ…コーチにカミナリを落とされる場面もありました。( 笑) 周りの乗客に迷惑をかけない事は、全世界共通です。

シドニー市内に到着すると、高層ビルが密集している超都会に子どもたちの顔はあんぐり!! 開いた口が閉じません。でも、このサーキュラキーという場所は、世界で3本の指に入る綺麗な港の１つと言われています。近代的な建物と昔の建物、そして自然がなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。あの大ヒットした3DCG映画の『ファインディング・ニモ』の舞台にもなりましたね♪トム・クールズ主演の『MI3』の最後のシーンもここの近くでした。

綺麗なビーチ!!…よりも選手達はお土産♪買い物♪ショッピング♪

オペラハウスやハーバーブリッジを眺めながら船でゆらゆら、ゆらゆら…マンリビーチへ。心地よい風と綺麗な景色に思わず感嘆の声…の横で船酔いしている選手達も（笑）　船酔いしていた選手達以外はず～っと乗っていたいくらいの時間でした♪船酔いしていた選手達…ごめん。（笑）

ちなみにこのマンリービーチ、名前の由来は勇敢な先住民の男性の名前なんだとか。到着した後はメインストリートにて自由時間!! 綺麗なビーチよりも、選手達はここぞとばかりにショッピング!!! 買い物も、もうお手の物となった選手たちは、グループごとに食べ歩きや色々なお店を回り｢How much?｣を連発していました♪コーチ達はゆっくりテラスでランチを堪能…そこにはシーガル（かもめ）が餌を求めやってきます。そして、選手達も餌を求めてやってきます。（笑）気持ちの良い、楽しい楽しい時間でした。

Day8

ホストファミリーとのお別れ

ついにオーストラリア最終日…。早朝5 時集合という過酷なスケジュールにも関わらず、送迎してくれたホストファミリーと最後の時間を過ごしました。握手やハグで別れを惜しみ、時には涙し、見ているスタッフの涙腺も緩みっぱなしでした。｢また絶対オーストラリアに来るな！｣と選手が話せば｢今度日本に遊びに行くよ！｣と、初日の緊張で強ばった顔が、くしゃくしゃの笑顔や泣き顔に変わりました。ビロング一番の元気っ子のジョシュアは涙が止まらないようで、何度も何度も涙を拭っていました。

1週間という短いようで長い時間温かい家庭に囲まれ、生活を共にし、選手達は本当に幸せな経験になったことでしょう。｢またここへ来てみたい｣そう思える事こそ、真の国際交流ができた証。スタッフも選手も同じ気持ちだと思います。

帰国…そして、これからの未来へ

7:55にシドニー空港を出発して、約13時間のフライトを終え、21:00にようやく関西国際空港に到着…到着ロビーで待つ家族に｢おかえり～｣と言われると、照れくさそうに｢ただいま！｣と話す選手達。出発前より、自信に満ちあふれた顔、少し逞しくなった子供達に、保護者の方も思わず笑顔に。

AUSで購入したサングラスをかけている選手が多すぎて｢どこのギャングや！｣とジョークを飛ばす保護者の方も…( 笑) 海を超えた若いサムライ達が、サッカーギャングになって帰還です♪( 笑) 最後に永良コーチから大切な話がありました。

｢将来、またオーストラリアに行ってもいい、どこか別の国に行ってもいい、これをきっかけに新しい夢を追いかけてもいい、夢をもって今を大切にしよう｣みんなの心にしっかりと響いたことでしょう。これからのみんなの更なる活躍を楽しみにしています。

またやり残した事をしに帰ってくるよ・・・きっと。